神経細胞ミラーニューロンの形成は、生後間もない赤ん坊のときに既に始まっているそうです。

たとえば母親が笑いかけると、赤ちゃんは笑い返しますし、母親が答えて笑いますね。この繰り返しで、ミラーニューロンが育まれるそうです。

これが、成長すると、他人の心理状態を理解する脳へと発展していきます。つまり、生後初期の親の働きかけで、思いやりの気持ちが育つということが考えられるんですね。

ミラーニューロンの働きで、私たちは他人の心理状態を自分の脳内で再現します。だからこそ、他人の気持ちを読み取ることで、他人の気持ちに思いやりを持って対応できるようになるんです。だから人にはもともと他者を思いやる気持ちが大なり小なりあるということですね。

自分ではない他の誰かが苦悩や苦痛にさいなまれているを目にすると、ミラーニューロンが働いて、私たちにその感情を読み取らせ、他人の苦悩や苦痛をまるで自分のことのように感じさせてくれます。

ミラーニューロンはいわば「共感」の土台になっているのです。人の気持ちを脳内で「物まね」することで、他人の感情を気にかけるようになるということになります。  

心理学では、実験によって、この「物まね」は共感と好感に深く結びついているということが分かっています。

つまり、人は鏡になればなれるほど、共感を覚えやすいというのです。実際私も人のお話を聴くときは鏡になりきることもあります。

複数の人と共同作業をさせた結果、自分の行為・仕草を真似する人に、人間は好意を抱く傾向があることなど、模倣行動と共感傾向の関係が指摘されています。

個人的にこうした傾向で痛みが理解されるのであれば、線維筋痛症患者とそうでない方達との交流が進んでいくと、ミラーニューロンの力で、今より共感されやすくなるのではないかと思うのです。

痛みを言語化して人に伝えるのは至難の技です。またプロレスのような痛みを伝える表現方法は、鍛え抜かれた精神と肉体がなければ難しくなります。

ですから、ミラーニューロンの研究が進んでいくことは、痛みを抱えた人間にとっては大きな関心事であることは間違いないのです。

 

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